最近「1st party cookie」や「DMARC」という単語をよく耳にすると思います。
アクションリンクではどちらも順次対応のご案内を進めさせていただきます。
この記事では「1st party cookie」と「DMARC」について説明していきます。
1st party cookieとは
大まかには「ショップページにおけるユーザーの行動(閲覧・カゴ落ち等)を取得するための技術」です。
webサイトには、cookieという「ブラウザに小さいデータを保存する」仕組みがあります。
「サイトでユーザーIDやパスワードが保存されている」や「名前や住所の入力が出てくる」や「オンラインショップでの閲覧履歴」などが、cookieを使っている例です。
cookieは「1st party cookie」と「3rd party cookie」に分けられます。
- 1st party cookie:アクセスしたサイトが発行するcookie。そのサイトでしか機能しない。
- 3rd party cookie:アクセスしたサイト以外が発行するcookie。使途を横断して機能する。
このうち3rd party cookieについては、法改正に伴うブラウザの仕様変更等により、収集が難しくなってきています。
そのためアクションリンクでは1st partie cookieを設定できるように基本的にはご案内をさせていただいておりますが、下記に該当する場合は1st partie cookieが設定できないため、3rd partie cookieにてご対応をさせていただきます。
- カラーミーをご利用の方のうち、.shop-pro.jpドメインをサイトドメインとしてご利用の方
- カラーミーをご利用の方のうち、ドメインのDNSサーバーがカラーミーに向いている方
- カラーミーをご利用の方のうち、下記条件を両方満たしている方
- カラーミーを利用してサイトドメインを取得している
- 外部サービス(ムームードメイン等)にドメインリリースができない方
- Makeshopをご利用の方のうち、Makeshopを利用してサイトドメインを取得している方
- Makeshopをご利用の方のうち、ドメインのDNSサーバーがMakeshopに向いている方
例えば下図のような場合、サイトドメインはムームードメインにて取得していますが、DNSサーバーがmakeshopに向いているため1st party cookieの設定を行うことができません。
- Cookieとは?仕組みやできること、企業が利用する際の注意点を解説
- ファーストパーティCookieとは?サードパーティとの違いや活用メリット・注意点を解説
DMARCとは
大まかには「メールの送信元がなりすましではない正当な送信元であることを示す技術」です。
アクションリンクでは説明時に「DMARC対応」とまとめさせて頂いておりますが、SPF・DKIM・DMARCの3つを合わせた対応を行わせて頂いております。
送信元アドレスのドメインにて設定を行う必要があるため、サイトドメインとメール送信元アドレスドメインが異なる場合にはご注意ください。
- SPF(Sender Policy Framework):
送信元のIPアドレスを検証するメール認証技術です。メールが送信元ドメインの所有者が許可したIPから送信されていることを証明します。 - DKIM(DomainKeys Identified Mail):
メールに追加するデジタル署名です。メールが送信元ドメインの所有者によって作成されたものであり、改ざんを受けていないことを証明します。
DKIMを設定することでメール送信者の信頼性が上がり、それに伴いメールの配信成功率も上がります。
- DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting, and Conformance):
DKIMとSPFの結果に基づいて、メールの認証ポリシーを定義する技術です。
上記3つをすべて対応することで、メールの送信元の正当性を示し、メールの到達率の向上に繋がります。
例えば下図のような場合、DMARC設定はXserverのDNS設定管理画面にて行います。
参考ページ
- 【図解】初めてでも腹落ち!DKIMの仕組みと設定方法
- DMARCとは?その仕組みと設定方法、SPFやDKIMとの関係
- Google Workspace 管理者 ヘルプ DMARCを使用してなりすましと迷惑メールを防止する